日本プロ野球グレードアップ理論

日本での人気のスポーツプロ野球は、
世界の人気スポーツになれるのか

プロ野球投手は肩の寿命が短い?

日本で活躍していたプロ野球の投手が鳴り物入りでメジャーリーグに挑戦し、最初の数年はスポーツニュースでも大きく取り上げられるほど活躍していたのに、肩や肘の手術で気づけば日本に帰っているというのはよくある話です。メジャーリーグに挑戦することを表明すると、必ず日本人は投げ過ぎているからピッチャーとして長く続かないというアメリカの声なるものもニュースで取り上げられます。

また、高校野球でも球数制限を設けるかどうかの議論が盛んになっているようです。先発投手が7回、調子が良ければ9回まで投げることは日本のプロ野球ではよくあることです。しかし、野球大国アメリカのメジャーリーグではピッチャーは完全分業制で、投手1人あたり100球ほどで交代します。1年間を通じてマウンドに立つことが、プロ野球選手としての務めという考え方もあるのでしょう。

一方、日本では先発投手の平均球数は300球前後と言われており、メジャー選手の3倍の投球数です。投手としての勝利・チームとしての勝利が優先されるイメージがあるでしょう。投球数が多ければ多いほど疲労は大きくなりますが、高校野球のように連日連投が続くことはありませんので、疲労は回復できるはずです。しかし、ある程度プロで年数を重ね、ベテランと呼ばれる年になってくると体も若いころと同じようにはいきません。

普通に生活を送るよりも肩に負担がかかっていますし、肉体的にもピークとは言い難い状態になっていくのが普通です。そういった意味では投手の肩は消耗品であると言えるでしょう。

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