進化するプロ野球のファンサービス
オフシーズンの間もドラフト会議やトレードなどの選手補強、キャンプ、オープン戦を見守っている野球ファンは多いのではないでしょうか。待ちに待ったプロ野球のシーズンが始まると、順位予想や贔屓選手の様子など話題が尽きません。このように現在も多くのファンがいるプロ野球ですが、今後もずっと安泰かというとそうではないかもしれません。
少子高齢化による若年ファンの減少やサッカー、バスケットボールなど他のプロスポーツの台頭などもあり、野球離れが心配されています。テレビ中継による収益が減っていることもあり、球団はより多くの観客に球場に足を運んでもらう努力をしなければならなくなりました。そこで重要になってくるのがファンサービスです。握手会や撮影会、ハイタッチイベントなど選手とファンの距離を縮めるような機会を多く作っている球団もあります。
また女性ファンを増やすため、女性向けのかわいいユニフォームやグッズの販売にも力を入れています。球場自体を誰もが楽しめるよう空間にするべく、改革が進められている所も多いです。球場のボールパーク化とも呼ばれ、小さい子どもが遊べるスペースを設けたり、観覧車まである球場もあります。ベビーカーに便利な仕様や授乳室、トイレの充実など、特に家族連れへの配慮が多く見られるようになってきています。
それ以外にも飲食のメニューを多様化したり、地域性を押し出したり、カフェコーナーを作るなどグルメの面でもアピールしています。贔屓の球団が勝ってくれることが最大のファンサービスではありますが、試合以外にも楽しめるポイントが増えてきたプロ野球のファンサービスに今後も期待したいものです。
プロ野球のセ・パ両リーグを応援する女性ファンの特徴
プロ野球で女性ファンに人気がある球団をセ・パ両リーグ別にまとめてみました。
セリーグではカープ女子という言葉が2014年の流行語大賞に選ばれたように、広島東洋カープが女性に人気です。カープはその後も2017年にインスタグラムに投稿された女性ファンのハッシュタグ数が12球団の中で最も多いなど、女性からの人気は根強く続いています。二番目に女性人気が高いのが、阪神タイガースです。ファンの熱気が12球団の中でも強いことから、女性ファンの人気も高いようです。TORACOという愛称のタイガースを応援する女子は応援するときのファッションにもこだわり、楽しくキュートにチームを盛り上げています。
パリーグでは、タカガールと呼ばれる福岡ソフトバンクホークスの女性ファンが有名です。タカガールは、テーマカラーであるピンクのユニフォームや応援グッズなどでチームを盛り上げています。ユニフォームは6000人以上の女性ファンの投票や監督、選手によって選ばれています。オリ姫と呼ばれるオリックス・バッファローズの女性ファンもプロ野球界ではおなじみです。オリ姫は、応援ユニフォームを各個人がアレンジして着用し、個性豊かな雰囲気でチームの勝利に華を添えています。
