プロ野球FA制度のメリットとデメリット
プロ野球ではオフシーズンになると、FA権を行使する選手の話題が出てきます。FA制度というのはフリーエージェント制度の略で、FAを行使する権利をFA権と言います。FA権は国内と海外の2つがあり、国内は8シーズン、海外は9シーズンの出場選手登録日数を満たす事が条件となります。
FAにおけるメリットとしては、選手側と球団側それぞれあります。選手側はFA宣言をする事で前の所属球団との契約を解除出来るため、より自分を評価してくれる球団にスムーズに移籍する事が可能になり、また今いる球団も他球団に移籍させたくないとなればより良い条件を提示してきます。球団側のメリットとしては、金銭補償というものがあります。プロ野球選手は年棒によってA~Cまでランク分けされており、ランクに応じて移籍先の球団が前の所属球団に対して決められた補償金を支払う必要があるため、選出を放出する球団は相応の補償金を受け取れます。他にも人的補償というものがあり、移籍先のプロテクト外の選手を獲得出来たりします。
デメリットとしては、選手がFA宣言をしたとしても獲得してくれる球団がなければ自由契約になってしまうという点がありますが、早々に移籍先が決まるケースがほとんどです。球団側としては主力選手を放出してしまう事による戦力の低下が挙げられます。